<ボクシング>元5階級王者から指南受け…2階級狙う井上 世界ボクシング評議会(WBC)ライトフライ級前王者で、日本選手最速となるプロ8戦目(12月30日、東京体育館)での2階級制覇を狙う井上尚弥(21)=大橋=に心強い「援軍」が現れた。世界5階級制覇の経験を持つノニト・ドネア(フィリピン)が24日に所属ジムを訪れ、対戦相手の攻略法を指南。適切な距離を取って攻撃の糸口を探ることを説く世界トップレベルの教えを胸に、井上は調整を続ける。 ◇胸に刻んだ「制覇」の心得 11月に王座を返上した井上は今回、2階級上の世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者のオマール・ナルバエス(39)=アルゼンチン=に挑む。陣営がプロ46戦(43勝)のナルバエスに対して2011年に唯一の黒星を付けたドネアの経験に着目し、ジムに招いた。 ドネアは井上に「ベテランなので、相手の癖を読み取るのがうまい。同じことをやり続けるとつかまる」と、単調な攻撃に陥ることがないよう指摘した。さらに強調したのが、ナルバエスとの距離感だ。ドネアは「パンチが届かない距離になったら(腕を)伸ばそうとし、隙(すき)が生まれる」と話し、その局面を見逃さずにスピードやパワーで勝る井上が攻撃を仕掛けるべきだと助言した。 WBOスーパーバンタム級王者だった12年には、WBC同級名誉王者の西岡利晃と王座統一戦を行い、TKO勝ちを収めているドネア。圧倒的な実績を持つ32歳は約1時間半、自らも練習しつつ井上のスパーリングに目を配り、身ぶり手ぶり指導した。井上が日本選手最速で世界王座を獲得した4月の試合も見たといい、「(攻撃の)タイミングもいいし、技術もある選手だ」とたたえた。 井上のトレーナーを務める父真吾さんは「尚弥が距離を支配すれば何でもできる。ストレートやアッパーを入れ交ぜ、相手を崩したい」と手応えをつかむ。階級上げで試行錯誤を重ねる井上にとっても「正確な攻守の型を教えてくれた」というドネアの存在はことのほか大きかったはずだ。
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